秋田県の山奥に佇む鶴の湯温泉は、乳頭温泉郷で最も古い歴史を持つ秘湯として多くの温泉愛好家から愛されています。江戸時代から続く由緒ある温泉で、秋田藩主も湯治に訪れたという記録が残る格式高い温泉です。4つの異なる源泉を楽しめる珍しい温泉として知られ、特に混浴露天風呂は国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットです。
現在では予約が非常に取りにくい人気宿として有名で、特に本陣などの歴史ある建物への宿泊は数か月前からの予約が必要とされています。この記事では、鶴の湯温泉の魅力から予約の取り方、アクセス方法、日帰り入浴の楽しみ方まで、初めて訪れる方にも分かりやすく詳しく解説していきます。
この記事のポイント |
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✅ 鶴の湯温泉の4つの源泉と混浴露天風呂の魅力 |
✅ 予約が取れない理由と効果的な予約方法 |
✅ 日帰り入浴と宿泊の料金・営業時間 |
✅ 田沢湖駅からのアクセス方法と送迎サービス |
鶴の湯温泉 乳頭温泉郷の基本情報と魅力
- 鶴の湯温泉 乳頭温泉郷での歴史と魅力
- 4つの源泉が楽しめる泉質の違いと効能
- 日帰り入浴の料金と営業時間の詳細
- 宿泊施設の種類と料金体系の比較
- 名物山の芋鍋と囲炉裏での食事体験
- 混浴露天風呂の楽しみ方と注意点
鶴の湯温泉 乳頭温泉郷での歴史と魅力
鶴の湯温泉は、乳頭温泉郷の中で最も古い歴史を持つ温泉として位置づけられています。その歴史は350年以上前にまで遡り、寛永15年(1638年)に二代目秋田藩主の佐竹義隆公が湯治に訪れたという記録が残っています。
温泉の名前の由来も非常にロマンチックで、地元の猟師が傷ついた鶴が湯で傷を癒している姿を発見したことから「鶴の湯」と呼ばれるようになったといわれています。この伝説は現在でも語り継がれており、温泉の神秘的な雰囲気を演出する要素の一つとなっています。
現在でも**江戸時代からの茅葺き屋根の「本陣」**が残されており、当時の警護の武士が詰めた長屋の面影を今に伝えています。この本陣は実際に宿泊することができ、まさにタイムスリップしたような体験を味わうことができます。
乳頭温泉郷は全7軒の温泉宿から構成されており、その中でも鶴の湯温泉は最も知名度が高く、国内外から多くの観光客が訪れる代表的な存在となっています。特に外国人観光客からの評価が高く、外国人が選ぶ温泉地満足度ランキングで第1位を獲得したこともあります。
秘湯の雰囲気を保ちながらも、現代的な設備も整備されており、初めて秘湯を訪れる方でも安心して利用できる環境が整っています。四季折々の自然に囲まれた立地も魅力の一つで、春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色といった季節ごとの美しさを楽しむことができます。
4つの源泉が楽しめる泉質の違いと効能
鶴の湯温泉の最大の特徴は、同じ敷地内から4つの異なる泉質の源泉が湧き出しているという非常に珍しい点です。これらの源泉はそれぞれ「白湯」「黒湯」「中の湯」「滝の湯(打たせ湯)」と呼ばれ、効能や特徴が異なります。
🌟 各源泉の詳細比較表
源泉名 | 泉質 | 特徴 | 効能 | 別名 |
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白湯 | 含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉 | 乳白色、とろみがある | 美肌効果、高血圧症 | 美人の湯、冷えの湯 |
黒湯 | ナトリウム塩化物・炭酸水素泉 | 保温性が高い、湯冷めしにくい | 子宝、リウマチ | 子宝の湯、ぬぐだまりの湯 |
中の湯 | 含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉 | 湯温が高め、白いにごり湯 | 神経疲労、目の病気 | – |
滝の湯 | 含硫黄ナトリウム塩化物・炭酸水素泉 | 打たせ湯として利用 | 肌の角質除去、毛穴の汚れ除去 | – |
混浴露天風呂で使用されているのは「白湯」で、少し青みがかった乳白色が特徴的です。硫黄成分が豊富に含まれており、肌がつるつるになると評判の美人の湯として親しまれています。お湯の色が濃い乳白色をしているため、混浴でも体のラインが見えにくく、女性の方も比較的安心して入浴を楽しむことができます。
「黒湯」は名前に反して実際のお湯の色は乳白色ですが、天候によっては黒っぽく見えることからこの名前がつけられました。他の温泉と比べてサラサラとした肌触りが特徴で、**保温効果が非常に高く「子宝の湯」**として信仰されています。
一つの温泉施設で4つの異なる源泉を楽しめるのは全国的にも珍しく、その日の体調や気分に合わせて湯めぐりを楽しむことができます。温泉通の方には特に高く評価されており、リピーターが多いのもこの多彩な泉質があるからかもしれません。
日帰り入浴の料金と営業時間の詳細
鶴の湯温泉では宿泊だけでなく日帰り入浴も楽しむことができ、多くの観光客に利用されています。遠方からの訪問や時間に限りがある方でも、気軽に歴史ある秘湯を体験できるのは大きな魅力です。
💰 日帰り入浴料金表
年齢区分 | 料金 |
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大人 | 700円 |
小学生 | 300円 |
未就学児(3歳以上) | 100円 |
3歳未満 | 無料 |
日帰り入浴の営業時間は10:00~15:00となっており、比較的短い時間設定となっています。これは宿泊客の入浴時間を確保するためと推測され、秘湯らしい運営スタイルといえるでしょう。
重要な注意点として、毎週月曜日は露天風呂の清掃のため露天風呂への入浴ができません(8時~16時頃)。月曜日が祝日の場合は翌日が清掃日となります。混浴露天風呂や女性専用露天風呂を目的として訪れる方は、この清掃日を避けて計画を立てることをお勧めします。
内湯については月曜日でも利用可能ですが、せっかく鶴の湯温泉を訪れるなら、やはり名物の露天風呂を楽しみたいものです。特に冬季の雪見露天風呂は格別の美しさがあるため、天候と清掃日の両方を考慮して訪問日を決めるのが良いでしょう。
また、滝の湯(打たせ湯)は11月~4月下旬までご利用できませんので、全ての源泉を楽しみたい方は5月から10月の期間に訪れることをお勧めします。冬季でも他の3つの源泉は楽しむことができるため、季節によって異なる楽しみ方があります。
宿泊施設の種類と料金体系の比較
鶴の湯温泉の宿泊施設は複数の建物に分かれており、それぞれに異なる特徴と料金設定があります。歴史ある建物から比較的新しい施設まで、様々なニーズに対応できる構成となっています。
🏨 宿泊施設別料金比較表(2名1室利用時・1人当たり)
施設名 | 夏季料金 | 冬季料金 | 特徴 | 設備 |
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二号館 | 11,000円~ | 11,660円~ | 昔ながらの湯治のお部屋 | 共同トイレ・洗面所 |
本陣 | 14,850円~ | 15,180円~ | 江戸時代からの長屋風 | 共同トイレ・洗面所 |
一号館 | 17,380円~ | 17,710円~ | トイレ・洗面台付 | 個室トイレ・洗面台 |
新本陣 | 17,050円~ | 17,380円~ | 比較的新しい棟 | 個室トイレ・洗面台 |
東本陣 | 17,200円~23,800円 | – | 最高級客室 | 個室トイレ・洗面台 |
冬期間は一部屋につき1,100円~1,320円の暖房費が別途必要となります。その年の気温により時期が前後しますが、おおむね10月から5月までの期間が対象となります。
最も人気が高いのは**江戸時代からの「本陣」**で、茅葺き屋根の歴史ある建物に実際に宿泊できる貴重な体験ができます。警護の武士が詰めた長屋の面影を残しており、まさにタイムスリップしたような気分を味わえます。ただし、トイレと洗面所は共同となるため、利便性を重視する方には一号館以上がお勧めです。
「二号館」は最もリーズナブルな宿泊施設で、昔ながらの湯治場の雰囲気を味わえます。6畳一間のこじんまりとした部屋で、一人宿泊も可能です。秘湯の雰囲気を重視し、設備面では最低限で構わないという方に適しています。
「東本陣」は鶴の湯温泉の中で最も高級な宿泊施設で、一部の部屋には囲炉裏も設置されています。料理は部屋食となり、プライベート感を重視したい方や特別な記念日での利用に適しています。
名物山の芋鍋と囲炉裏での食事体験
鶴の湯温泉の食事で特に有名なのが**名物の「山の芋鍋」**です。この鍋は地域で考案された名物料理の一つで、大女将のオリジナルレシピによる味噌仕立ての鍋として提供されています。一般的には醤油ベースが多い中、この味噌仕立ての味わいはここならではの特色となっています。
🍲 鶴の湯温泉の名物料理
料理名 | 特徴 | 調理方法 |
---|---|---|
山の芋鍋 | 自然薯に似た味わいの山の芋団子入り | 自家製味噌仕立て |
岩魚の山椒塩焼き | 先達川で育った新鮮な岩魚 | 囲炉裏で丁寧に焼き上げ |
岩魚の刺身 | コリコリとした食感 | – |
山菜料理 | 地元の旬の山菜 | 季節により変化 |
囲炉裏での食事体験は鶴の湯温泉の大きな魅力の一つです。特に本陣や離れ本陣では、実際に囲炉裏を使った部屋食を楽しむことができます。岩魚を一本一本囲炉裏に立てて丁寧に焼き上げる様子は、都会では決して味わえない貴重な体験です。
山の芋鍋には、山の芋を使用した団子をメインに、地元の旬の山菜ときのこがたっぷりと入っています。季節によって具材が変わるのも楽しみの一つで、春は山菜、秋はきのこ類が豊富に使用されます。この鍋を目当てにランチタイムに訪れるお客さんもいるほどの人気料理となっています。
また、秋田名物の「いぶりがっこ」や各種山菜の小鉢など、地元秋田の食材を使った素朴で温かな料理が並びます。都会的な華やかさはありませんが、地のものを大切にした滋味深い味わいは、温泉の癒し効果とあいまって心を満たしてくれます。
囲炉裏に火が灯ると、暖かさとともに非日常感が広がり、岩魚の焼ける香ばしい香りが部屋中に漂います。この独特の雰囲気は鶴の湯温泉でしか味わえない特別な体験といえるでしょう。
混浴露天風呂の楽しみ方と注意点
鶴の湯温泉の最大の見どころである混浴露天風呂は、国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットです。少し青みがかった乳白色の「白湯」を使用しており、硫黄成分が豊富で美肌効果が期待できる「美人の湯」として親しまれています。
🌸 混浴露天風呂の特徴と楽しみ方
混浴露天風呂の最大の魅力は、四季折々の自然に囲まれた絶景の中で温泉を楽しめることです。春は新緑、夏は深い緑、秋は錦秋の紅葉、冬は幻想的な雪景色と、季節ごとに異なる美しさを堪能できます。特に冬の雪見露天風呂は格別で、雪景色の中で歴史を感じる建物と乳白色の露天風呂が織りなす光景は幻想的な美しさがあります。
湯あみ着での入浴は不可となっていますが、お湯が濃い乳白色をしているため、入浴してしまえば体のラインが見える心配はほとんどありません。それでも混浴に抵抗がある女性の方のために、**女性専用の露天風呂「大白の湯」**も用意されており、同じ白湯の源泉を女性だけでゆっくりと楽しむことができます。
入浴時の注意点として、露天風呂には真水・湯(沸かし湯)・上がり湯の設備(シャワー、カラン)がありません。これは源泉の質を保つための措置で、秘湯らしい特徴の一つです。体を洗ってから入浴したい方は、事前に内湯で体を清めてから露天風呂に向かうことをお勧めします。
また、男性は着替え用の小屋から約5メートルほど素足で歩かなければならないため、特に冬季は足元の冷たさに注意が必要です。女性は着替え用の小屋からすぐに入浴できるため、この点では女性の方が利用しやすい設計となっています。
温度調整のために一部で加水する場合もありますが、基本的には源泉かけ流しの天然温泉を楽しむことができます。長湯に適した温度設定となっているため、ゆっくりと景色を眺めながら温泉を満喫することができるでしょう。
鶴の湯温泉 乳頭温泉郷の予約・アクセス・実用情報
- 予約がとれない理由と効果的な対策方法
- 電話予約と秘湯を守る会Web予約の使い分けとコツ
- 田沢湖駅からのアクセス方法と送迎サービス利用法
- 車でのアクセス方法と駐車場・周辺情報
- 冬季のアクセス注意点と装備について
- 周辺観光スポットとの効率的な組み合わせ方法
- まとめ:鶴の湯温泉 乳頭温泉郷の魅力と訪問のポイント
予約がとれない理由と効果的な対策方法
鶴の湯温泉は全国屈指の人気温泉として予約が非常に取りにくいことで有名です。特に江戸時代から続く「本陣」への宿泊は数か月前から予約で埋まってしまうことも珍しくありません。
📞 予約が取れない主な理由
理由 | 詳細 |
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客室数の少なさ | 総客室数30室と限定的 |
知名度の高さ | メディア露出により国内外から注目 |
歴史的価値 | 江戸時代からの本陣は特に人気 |
アクセスの難しさ | 秘湯らしい立地が希少価値を高める |
外国人観光客 | 満足度ランキング1位により海外からも人気 |
効果的な予約対策として、まず重要なのはできるだけ早期の予約です。特に本陣への宿泊を希望する場合は、6か月前から予約の受付開始と同時に電話をかけることをお勧めします。実際に10月に予約を取った方の体験談では、その時点で既に本陣は埋まっていたという報告もあります。
平日や閑散期を狙うのも一つの戦略です。例年3、4月は比較的空いているとされていますが、最近では年間を通じて満室状態が続いているため、この情報も変化している可能性があります。
複数の施設を候補にすることも重要です。本陣にこだわらず、一号館や新本陣なども検討することで予約の可能性が高まります。どの施設も鶴の湯温泉の魅力を十分に味わえるため、まずは宿泊することを優先して施設選びを考えるのも良いでしょう。
JRの「地・温泉」ツアーを利用するという方法もあります。これはJRが独自で押さえている部屋があるため、個人予約では取れない場合でも宿泊できる可能性があります。「離れ本陣」などはJR専用の部屋として提供されており、鶴の湯温泉のホームページにも掲載されていない特別な客室です。
電話予約と秘湯を守る会Web予約の使い分けとコツ
鶴の湯温泉の予約方法は電話予約と秘湯を守る会Web予約の2つの方法が利用できます。それぞれに特徴があるため、状況に応じて使い分けることが効果的です。
🎯 予約方法別の特徴比較
予約方法 | メリット | デメリット | 適用場面 |
---|---|---|---|
電話予約 | 直接相談可能、空室状況確認、特別な要望対応 | 営業時間内限定、電話がつながりにくい | 特定の部屋希望、詳細相談必要時 |
Web予約 | 24時間予約可能、即時確認、空室検索簡単 | 選択肢限定、詳細相談不可 | 日程優先、部屋タイプ問わず |
**電話予約(0187-46-2139)**のメリットは、宿の担当者と直接相談できることです。特定の部屋タイプへの希望がある場合や、記念日での利用など特別な要望がある場合には電話予約が適しています。また、キャンセル待ちの状況や空室の可能性についても詳しく聞くことができます。
ただし、メール対応はしていないため注意が必要です。電話での対応のみとなりますので、営業時間内に連絡する必要があります。人気宿のため電話がつながりにくい場合もあるため、複数回かける覚悟が必要かもしれません。
秘湯を守る会のWeb予約は、鶴の湯温泉が加盟している日本秘湯を守る会のシステムを利用した予約方法です。24時間いつでも予約状況を確認でき、空室があれば即座に予約を完了できる利便性があります。
Web予約では即時予約に対応しており、予約操作の完了と同時に予約が成立します。キャンセル待ちをする必要がなく、確実な予約を求める方には適しています。ただし、選択できる部屋タイプや日程が限定される場合があるため、柔軟性では電話予約に劣る面があります。
効果的な使い分け方法として、まずWeb予約で希望日程の空室状況を確認し、希望に合う条件があればWeb予約を利用、条件が合わない場合は電話予約で詳細を相談するという併用がお勧めです。
田沢湖駅からのアクセス方法と送迎サービス利用法
鶴の湯温泉への最も一般的なアクセス方法は、秋田新幹線こまちでJR田沢湖駅まで行き、そこから路線バスと送迎バスを乗り継ぐルートです。東京からでも半日程度でアクセスできるため、週末旅行にも適しています。
🚄 田沢湖駅からのアクセス詳細
交通手段 | 所要時間 | 料金 | 運行間隔 | 備考 |
---|---|---|---|---|
羽後交通バス(乳頭温泉行) | 約40分 | – | 1時間に1本 | 「アルパこまくさ」下車 |
鶴の湯送迎バス | 約15分 | 無料 | 路線バスに合わせて運行 | 要事前予約 |
羽後交通の乳頭温泉行きバスは田沢湖駅前のバスターミナルから発車します。バス代は車内でも支払えますが、事前に駅建物内でチケットを購入しておくとスムーズです。「アルパこまくさ」バス停で下車し、そこで鶴の湯温泉の送迎バスに乗り換えます。
送迎バスの利用方法が重要なポイントです。田沢湖駅に到着したら、何時のバスに乗るか事前に鶴の湯温泉に電話連絡する必要があります。宿の送迎車が「アルパこまくさ」バス停まで迎えに来てくれるため、この連絡を忘れずに行うことが重要です。
送迎時刻の目安:
- 迎え:乳頭温泉行きの午後の便に合わせて
- 送り:田沢湖駅行きの午前の便に合わせて
送迎範囲は鶴の湯温泉―山の宿―アルパこまくさバス停のみとなっており、田沢湖駅まで直接送迎は行っていません。これは秘湯らしい運営方針の一つといえるでしょう。
チェックイン時に翌朝の送迎バス予約を忘れずに行うことも重要です。朝の送迎バスは通常8時半頃の運行となっており、田沢湖駅行きの午前の便に接続するダイヤとなっています。
冬季は道路状況により運行に影響が出る場合もあるため、天候情報の確認も重要です。特に大雪の日は交通機関に遅れが生じる可能性があるため、余裕を持った旅程を組むことをお勧めします。
車でのアクセス方法と駐車場・周辺情報
自家用車でのアクセスも可能で、無料駐車場が完備されているため車での訪問も便利です。特に複数の温泉を巡りたい方や、周辺観光を組み合わせたい方には車でのアクセスがお勧めです。
🚗 車でのアクセスルート(方面別)
出発方面 | 主要ルート | 所要時間 | 重要なポイント |
---|---|---|---|
東京・仙台方面 | 東北自動車道盛岡IC→国道46号→国道341号 | 盛岡ICから約90分 | 先達沢交差点でENEOSが目印 |
秋田市・秋田空港方面 | 国道13号→国道46号→国道341号 | 秋田空港から約120分 | 田沢湖経由でアクセス |
詳細なアクセス手順:
- 盛岡インターから国道46号線で秋田方面へ向かう
- 田沢湖町に入り、国道341号に右折
- 先達沢交差点で右折(ENEOSのガソリンスタンドが目印)
- 約13km県道を登り、鶴の湯の木製看板で左折
- 鶴の湯林道を3km進み、別館山の宿を経由して到着
駐車場情報:
- 料金:宿泊者無料
- 制限:無制限
- 場所:屋外
- 予約:不要
車でのアクセスの最大のメリットは、乳頭温泉郷の他の温泉宿も気軽に訪れることができることです。湯めぐり帖を購入すれば、鶴の湯を拠点として他の温泉も楽しめるため、温泉好きの方には特にお勧めです。
注意点として、鶴の湯林道は山間部の道路のため、冬季は雪道運転に十分な注意が必要です。スタッドレスタイヤは必須で、必要に応じてチェーンの携行も推奨されます。また、道幅が狭い箇所もあるため、大型車での訪問は避けた方が良いでしょう。
燃料補給については、先達沢交差点のENEOSが最後のガソリンスタンドとなるため、燃料が不足気味の場合はここで給油しておくことをお勧めします。山間部では燃料補給の機会が限られるため、事前の確認が重要です。
冬季のアクセス注意点と装備について
鶴の湯温泉は標高の高い山間部に位置するため、冬季のアクセスには特別な注意と準備が必要です。雪国の厳しい自然環境を理解した上で、適切な装備と心構えで訪れることが重要です。
❄️ 冬季アクセスの注意点
項目 | 注意点 | 推奨対策 |
---|---|---|
車の装備 | スタッドレスタイヤ必須 | チェーン携行も推奨 |
服装 | 防寒対策、滑りにくい靴 | 防水性のあるブーツ |
時間的余裕 | 悪天候による遅れ | 余裕を持った行程 |
天気予報確認 | 吹雪や大雪の警報 | 出発前の詳細確認 |
道路状況については、特に鶴の湯林道が積雪や凍結の影響を受けやすいため注意が必要です。4WD車でなくても通行可能ですが、雪道運転に慣れていない方は特に慎重な運転を心がけてください。
バスでのアクセスも冬季は遅れが生じる可能性があります。羽後交通バスは冬季でも運行していますが、大雪の日は遅れや運休の可能性があるため、出発前に運行状況を確認することをお勧めします。
宿での準備として、鶴の湯温泉では冬期間は一部屋につき1,100円~1,320円の暖房費が必要となります。その年の気温により時期が前後しますが、大体10月から5月までの期間が対象です。これは豪雪地帯における必要経費として理解しておく必要があります。
冬季の魅力も忘れてはいけません。雪に包まれた鶴の湯温泉は格別の美しさがあり、特に雪見露天風呂は冬季ならではの絶景体験です。江戸時代からの茅葺き屋根の建物に雪が積もる様子は、まさに日本の原風景といえる美しさがあります。
服装の準備としては、温泉地とはいえ山間部の積雪地域であることを忘れずに、十分な防寒装備を用意してください。特に露天風呂に向かう際の移動や、敷地内の散策時には滑りにくい靴底の履物が重要です。
周辺観光スポットとの効率的な組み合わせ方法
鶴の湯温泉の位置する田沢湖・角館エリアには数多くの魅力的な観光スポットがあり、温泉旅行と組み合わせることで充実した旅程を組むことができます。
🗾 主要周辺観光スポット
スポット名 | 距離・所要時間 | 特徴 | おすすめ季節 |
---|---|---|---|
田沢湖 | 車で約20分 | 日本一の深さを誇る湖 | 通年 |
角館武家屋敷群 | 車で約60分 | みちのくの小京都 | 桜の季節・秋 |
秋田駒ヶ岳 | 車で約30分 | 登山・高山植物 | 夏・秋 |
抱返り渓谷 | 車で約40分 | 紅葉の名所 | 秋 |
効率的な観光ルート例:
1泊2日コース: 1日目:田沢湖観光 → 鶴の湯温泉チェックイン → 温泉満喫 2日目:朝風呂 → チェックアウト → 角館武家屋敷群 → 帰路
2泊3日コース: 1日目:田沢湖・たつこ像観光 → 鶴の湯温泉 2日目:乳頭温泉郷湯めぐり → 鶴の湯温泉連泊 3日目:角館武家屋敷群・抱返り渓谷 → 帰路
乳頭温泉郷の湯めぐりは鶴の湯温泉滞在中の大きな楽しみの一つです。**湯めぐり帖(2,500円)**を購入すれば、組合加入7軒(鶴の湯・妙乃湯・蟹場・大釜・孫六・黒湯・休暇村)の入浴が可能です。「七湯めぐりの温泉浴は万病に効く」といわれており、それぞれ異なる泉質を楽しめます。
田沢湖は鶴の湯温泉から最も近い観光スポットで、日本一の深度423.4mを誇る神秘的な湖です。湖畔には黄金に輝くたつこ像があり、美しい伝説とともに多くの観光客が訪れます。遊覧船での湖上観光も楽しめ、四季折々の美しさを堪能できます。
角館武家屋敷群は「みちのくの小京都」として親しまれ、江戸時代の武家の生活を偲ぶことができる貴重な文化財です。特に春の桜の季節は角館の桜まつりが開催され、武家屋敷通りの枝垂れ桜が見事な景観を作り出します。
季節別おすすめ組み合わせ:
- 春(4-5月):角館の桜 + 鶴の湯温泉
- 夏(6-8月):秋田駒ヶ岳登山 + 鶴の湯温泉
- 秋(9-11月):抱返り渓谷紅葉 + 鶴の湯温泉
- 冬(12-3月):雪景色の田沢湖 + 雪見露天風呂
まとめ:鶴の湯温泉 乳頭温泉郷の魅力と訪問のポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 鶴の湯温泉は乳頭温泉郷で最も歴史が古く、江戸時代から続く由緒ある秘湯である
- 4つの異なる源泉(白湯・黒湯・中の湯・滝の湯)を一つの施設で楽しめる珍しい温泉である
- 混浴露天風呂は乳白色のお湯で体のラインが見えにくく、女性専用露天風呂も完備されている
- 江戸時代からの茅葺き屋根「本陣」に実際に宿泊できる貴重な体験が可能である
- 名物の山の芋鍋は大女将オリジナルレシピの味噌仕立てで、囲炉裏での食事体験ができる
- 予約は非常に取りにくく、6か月前からの早期予約が必要である
- 電話予約と秘湯を守る会Web予約の2つの方法があり、状況に応じて使い分けが効果的である
- JRの「地・温泉」ツアー利用で限定客室「離れ本陣」への宿泊も可能である
- 田沢湖駅からバスと送迎車を乗り継ぎ、事前の連絡が必要である
- 車でのアクセスも可能で無料駐車場完備、冬季はスタッドレスタイヤ必須である
- 日帰り入浴は700円で10:00~15:00、月曜日は露天風呂清掃のため利用不可である
- 宿泊料金は11,000円~23,800円と施設により異なり、冬季は暖房費が別途必要である
- 田沢湖、角館武家屋敷群など周辺観光スポットとの組み合わせで充実した旅程が可能である
- 乳頭温泉郷の湯めぐり帖で7つの温泉を巡ることができる
- 四季折々の自然美を楽しめ、特に冬の雪見露天風呂は格別の美しさである
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.tsurunoyu.com/
- http://www.nyuto-onsenkyo.com/tsurunoyu.html
- https://www.hitou.or.jp/provider/plans?providerId=598
- https://www.tsurunoyu.com/FONDMENT/t-heya.html
- https://www.jreast.co.jp/the-onsen/nyuto.html
- https://travel.rakuten.co.jp/yado/spot/akita/S5001034.html
- https://yado.knt.co.jp/st/S050149/
- https://www.jalan.net/news/article/543188/
- https://4travel.jp/travelogue/11464263
- https://tazawako-kakunodate.com/ja/shops/192